ピエモンテの次世代を担うニューウェーブ【ランゲ・シャルドネ 2016】
Langhe Chardonnay
ランゲ・シャルドネ 2016
Azienda Agricola Mustela
アジィエンダ・アグリコーラ・ムステラ <ピエモンテ>
シャルドネ100%
STORY
1978年、イタリア・ピエモンテ州バルバレスコ(Barbaresco)に程近いトレッツォ・ティネッラ村(Trezzo Tinella)に設立したワイナリー。 実は最初はワイナリーへブドウを販売する栽培農家で、モスカート・ビアンコ(マスカット)種に特化したワイナリーとして始めてから徐々に別の品種に着手。 1987年からは化学肥料などを一切使用せず、現在では減農薬(リュット・レゾネ)の手法を取り入れている。 2003年に現オーナーのジュリアーノ・イウオリオ氏もワイナリーで働き始め、樽を使った白ワイン、ジョヴィネ、バルベーラ、ネッビオーロ、ピノ・ネロをブレンドしたミルズなどを生産開始し、ワイナリーに新しい息吹を投入してきた。 歴史としては非常に浅いが、一言でいうとまさに「自己流」の強いパッションを持つジュリアーノ氏は既に各方面から注目されており、今後の飛躍も期待されるピエモンテの新星ワイナリー。
THOUGHT
「他と同じ」を嫌い、ウニコ(Unico=唯一)という言葉をよく使う。 基本的には農薬を撒かない方針(雨が多い年は葡萄畑のケアが必要であるためビオロジックなどの認証は取りに行かないと言う)で、葡萄の株間および畝間には雑草が生い茂っているが、ジュリアーノ氏曰く“雑草が伸びているという事は葡萄畑自身がしっかりと生きている証拠”。 健康状態を常にチェックし、後世に渡す事が出来る健康的な畑を維持している。 また一昔前のピエモンテの保守的な生産者と大きく違うのが、他の生産者と積極的にコミュニケーションを取る事。 父から子へ世代交代を迎えるワイナリーが多く、月に1回以上、伝統的スタイルの生産者や革新的スタイルの生産者を交えて、次世代を担う若い世代の醸造家で会合を開き、お互いの持つ情報を共有している。 参加者はバローロの『ジョゼッタサッフィーリオ』や『デルテット』などでピエモンテの個性を反映したワイン質の向上に取り組んでいる。
TASTE
自己流でアウトサイダー的だが、飲むとこれは圧巻!ややグリーンがかった色合いで、若いパイナップルのような甘酸っぱさが感じられる。 ドライな口当たりで軽めの料理にベストマッチ。 味良し!バランス良し!のおすすめの白ワインです。