11月某日、MOSS・CWD・食労寿の合同チームで宮城県と福島県の生産者様を訪ねて参りました。 ご縁ある生産者から初めてご紹介された方々まで、大変学びのある訪問となりました!
関村牧場
本店スペシャリテ『クロスバーグ』でも使用していた「漢方和牛」はじめ、食労寿鍋の主役「漢方三元豚」などかねてよりご縁を頂いている農場。
関村さんのこだわりは“牛が健康である”こと。 人間の手を加えない自然な環境の中、通常では考えられないという100%自然交配・自然分娩を実現し、厳選14種をブレンドした独自の漢方飼料で牛を健康に育て、肉本来の美味しさを追究。
この日は出荷間近の漢方和牛、その親牛たち、生後1ヶ月の子牛、それぞれに会う事が出来ました。
原釜港(飯塚商店)
寒流の親潮と暖流の黒潮が交差し、常磐ものと呼ばれる多様な魚が獲れる相馬の漁港で港内や波止場、当朝水揚げされた平目の<神経締め>を見学。
魚の鮮度と美味しさを保つために背骨近くを通っている神経にワイヤーを通して神経を壊すという締め方で、極力魚に負担の少ない無駄のない動作であっという間に作業が完了。
漁業発展への意欲が高く後継者となる20〜40代の若手漁師が多い相馬区。 美味しいのはもちろん、同世代としても是非応援していきたいです。
東京電力 廃炉資料館
2011年3月の震災によって起きてしまった福島原子力事故の事実と廃炉事業の現状などを確認できる場所として2018年に開館された資料館。
地震と津波が事故を引き起こす経過や事故当時の制御室の対応の再現映像、廃炉の工程や取り組み状況、遠隔操作ロボットの紹介など、充実の展示内容と最新の技術を駆使したオブジェや臨場感ある映像、そして館員の方の丁寧なご説明を組み合わせて反省と教訓を知る事が出来ました。
あの時を経験した私達は、訪れるべき場所です。
鈴木農場
「万吉どん」(玉葱)などの郡山ブランド野菜推進農家としてけん引し、年間に何と350品目の野菜やお米を育てていらっしゃる郡山の農家さん。
鈴木さんの作る野菜は県内外のプロの料理人からも絶大なる支持を得ており、名店のシェフ達が自ら畑を訪ねてはその味に惚れ込むほど。
この日は生でも加熱でも美味しく召し上がれるという採れたてのキャベツと人参を試食させて頂き、その甘さに驚き思わず笑顔の溢れるスタッフ達。 特に芯の部分の甘みが別格で、帰りのバスの中でもずっと食べ続けておりました。
笹の川酒造
宝永7年(1710)から300年以上続く歴史ある老舗蔵元で、地域の農産物を原料にした日本酒・焼酎は数々の鑑評会で金賞等を受賞しているほか、全国でも数少ないクラフトウイスキーメーカー。
この日は東北最古のクラフトウイスキーの「安積蒸溜所」を見学。 全工程がひとつ屋根の下で完結する仕様の所内は樽の良い香りでいっぱいでそれだけでもとても幸せな気持ちになりました。
圧巻のポットスチルや槽が所せましと並び、是非次回は蒸留過程まで見学させて頂きたいです。
今回ご協力頂きました関係会社様・生産者の皆様、貴重な時間をお借りし誠にありがとうございました!!今後ともよろしくお願い致します。