2018夏おすすめワイン【泡】

2018年06月13日

忘れられた歴史の復活【ビュジェ・ブリュット・レゼルヴ 2015】

Bugey Brut Origin’L Reserve
ビュジェ・ブリュット・レゼルヴ 2015
Maison Yves Duport
メゾン・イヴ・デュポール <サヴォワ>
ピノ・ノワール100%


STORY


イタリアとの国境に程近いフランス東部サヴォワの1番西に位置する自然豊かな町「ビュジェ(Bugey)」。 歴史的な地域の1つで、紀元前からイタリアとの交流で栄え“ジュリアス・シーザーから葡萄栽培が伝わった”とも言われるほど葡萄栽培の歴史も古い。 19世紀後半までワインが主産業だったのだが、ワインの天敵フィロキセラの蔓延と世界大戦により最盛期の土地の30%まで荒廃し、森へと戻ってしまった。

『自然に囲まれたビュジェでワインを造ることに意味がある』と信じた4代目現オーナーのイヴ氏は、歴史あるビュジェ地区の復活をかけ、ブルゴーニュ地方でワイン造りを学んだ後、ビュジェの自然環境の保持から始めました。 南斜面の優れた土壌の区画を徐々に畑へと戻し、栽培から醸造、販売まで全てを仕切り、ビュジェの味を追求し続けています。


THOUGHT


化学薬品や化学肥料、除草剤は一切使用しない。 グラン・クリュのような偉大なワインを造るのではなく、ビュジェの個性を反映したワインを造る事。 土壌の欠点や気候の難点を消すのではなく、その個性をワインにする事を第一としています。

防虫剤で害虫を殺さず、生態系に葡萄樹を順応させる。 痩せた土壌と激しい昼夜の気温差は葡萄にとっては厳しい環境だが、彼らの葡萄樹は強く、根は垂直に伸び、岩盤層にまで届く。 天然酵母のみを使って発酵し、ワインの状態に合わせてバトナージュを行いながら熟成を行っています。


TASTE


『歴史あるビュジェ地区の個性が無ければいけない』というイヴ氏の強い思いが結晶となった辛口キュヴェ。 ブドウそのものの品質が高いため、甘さを残さなくても十分に飲み応えのある仕上がりとなっています。 グレープフルーツに似たノスタルジックな甘苦さと、質の高さを物語るようなきめ細かく優しい泡心地、シャンパーニュともクレマンとも違う、この時期にぴったりな美味しい夏向きのスパークリングで、どんな場面でも「美味しい」と感じる鉄板の1本です。